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民間保険 選び方の注意点!!

保険・社会保障

社会人となって一番最初に迷うのが民間保険の加入についてだと思います。少なくともサラリーマンとして社会人生活をスタートした「ひむか」はそうでした。「生命保険って何?」「何口入れば良いの?」「傷害保険って入った方が良いの?」など、?マークがたくさん付いていた中で、とにかく時間の無い新人社会人なので周りの友達の加入状況の様子を見ながら流されて加入してしまっていた自分を昨日のことのように思い出します。

今回は、民間保険の加入や見直しを考えるにあたっての注意点などについて解説していきたいと思います。

保険とは何か?

保険の基本的考え方とは何でしょうか?

保険とは?

万が一の事態に備え、自分のみの対処では備えができない場合に、みんなで助け合うこと

相互扶助という言葉でも表現されますが、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」で事故などの際にお金を出し合い助けあうという理念でなりたっています。

日本には社会保険として、介護や失業などに備えた公的保険がありますが、会社員などのサラリーマンと自営業者などの働く立場の違いによってカバーされる保険の範囲が異なります。この内容を詳しく知りたい方は以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

知ってる?社会保険って何?
社会人になると民間の色んな保険の勧誘を受けることになります。自分がどの保険に何口加入するのがだとうかなど迷うことがあると思います。今回は、そもそも民間の保険に入る前に、公的保険にはどのような種類のものがあり、職業による保険の差異や...

公的な社会保険だけではカバーしきれない障害の範囲などに対して、民間の保険会社が運営する保険に任意で加入することで、万が一の際に、+アルファの保険金を受け取ることができます。他方、補償を得られる反面、一定期間における保険料を保険会社に支払う必要があり、支出が増えてしまうことを認識しておく必要があります。

民間保険の選定にあたり注意点

民間の保険に加入すること自体まったく否定はしませんし、私自身も生命、医療、火災、自動車の保険については社会保険では足りないと思い、必要最小限程度の口数で加入しています。

注意点① 「色んな保険に入りすぎる」

民間の保険会社は加入者を獲得しあがようと必死です。したがって、テレビなどでも印象的なCMを展開したり、職場などにもしつこく勧誘に訪れたりなど様々な手段を使って営業活動をしています。
多くの保険に入ることにより、保障は手厚くなりますが、その分保険料も高くなります。したがって、営業マンの巧みなトークを鵜呑みにせず、自分にとって真に必要な保険なのかどうかを見極めることが重要です。

ちなみに、生命保険文化センターの行った2021年度の「生命保険に関する全国実態調査」においては、生命保険の世帯加入率は89.8%、世帯年間払込保険料は平均37.1万円(月々3万円)といった状況で想像した以上に民間保険料を支払っている人が多いことが分かります。

社会保険料の支払いについて、年収500万円のサラリーマンであれば、年間約140万円の社会保険料を支払っています。これに民間の保険料約37万円を追加すると、177万円のお金を保険にかけていることになります。収入の約半分が保険で消えていっていると思うと、もったいなく感じませんか?

もちろん、個人ごとの家庭の状態によって適切な保険料は変わるのは当然ですが、まずは自分が入っている保険に月々どのくらいの支払いをしているのか把握するところが重要です。

生命保険世帯加入率推移 「2021年度 生命保険の加入状況」生命保険文化センターより引用
生命保険世帯年間払込保険料 「2021年度 生命保険の加入状況」生命保険文化センターより引用

注意点② 保険は貯蓄ではない

保険の目的は、冒頭で述べたとおり、万一の事態に備えて相互扶助の理念のもとに保障を得ることです。ところが、保険の種類の中には、貯蓄型保険などがあります。営業マンも貯蓄だと思って加入するように勧誘してきます。この保険の特徴は、保険料が高い割りに保障額が低いのが実情です。また、貯蓄と言いながら、元本割れする商品もあり、利率がついてもほんのわずかなどなのが実情です。

加入してしばらくした後に解約しようとしても元本割れで損するような商品もあり、本来の保険の目的を逸脱した商品が乱立しているのも事実です。

貯蓄をしたいのであれば、保険商品でやるのではなく、投資や財形貯蓄などでやっていくことを強くお勧めします。

注意点③ 保険商品を選ぶのは難しい

金融庁の調査によると、生命保険会社は2020年時点で41社あり、保険商品は4,000を超えると言われています。
つまり、自分にあった保険を選ぶにあたって4,000商品の中から自分で探すのは至難の技であることは容易に想像がつくと思います。
自分が今選んでいる商品がどんな保険内容であるかご存じでしょうか?仕事の休憩時間などに時間に迫られて、保険営業マンの勧めてきた商品をなんとなく選択していないですか?ほかに類似の安い商品があるかどうか確認しましたか?

実際、保険の請求や解約時などに発生しているトラブルなどの苦情件数は外貨建ての商品などでは年間で約3,000件と急増していることも事実のようです。ちゃんとどのような場合に保険金が支払われるか。各種手数料や為替変動のリスク、また特約の有無なども理解せずに加入したことによるもの、営業マンの説明不足などが原因となって発生しているとのこと。

難しくてよく分からないから、保険会社の推奨する商品にしておこうと安易に選択することに落とし穴です。また、同様の保障内容について月々の料金比較が安易にできないよう巧みに仕組まれているなどプロの営業マンでも選別が難しいようです。

生命保険会社数の推移「2020年度 生命保険の動向」生命保険協会より抜粋
「外貨建て生命保険 年間苦情件数」 生命保険協会HPより引用

まとめ

保険の理念や仕組みそのものは大変すばらしいものだと思いますし、実際に社会保険を補う上ではある程度民間の保険に加入する必要があることも確かです。しかしながら、目的を見失った加入や未熟慮な状態で加入することにより、自己の資産に損失を被ることは何としても避けたいものです。

一般的なことかもしれませんが、ちゃんと理解できないものは契約しない、テレビなどでよく聞く会社だからといって安心しないなど、保険選びにはもう少し慎重になっていく必要があると考えます。
私自身も家族の成長や自動車の買い替えなどライフプランに変化が生じるタイミング時には全体的な保険の見直しを必ず行っています。当然、保険屋さんに相談すると加入を勧められてしまうため、「保険の窓口」や「保険本舗」などの客観的に相談にのってくれるサービスをうまく活用して見直しを行っています。

今回の民間保険の注意点について皆さんの保険選びや見直しなどのお役に立てれば幸いです。
今回は以上になります。

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